大会長挨拶

ご挨拶

第33回 視覚障害リハビリテーション研究発表大会
 大会長  
 藤縄泰彦日本視覚障害者職能開発センター

第33回 視覚障害リハビリテーション研究発表大会 大会長  藤縄泰彦
大会長  藤縄泰彦

 第33回視覚障害リハビリテーション研究発表大会を2025年8月29日(金)から8月31日(日)まで、日本教育会館にて開催させていただくことになりました。
 このような機会を頂きましたこと、大変光栄に感じますとともに、協会員の皆様に心より感謝いたします。

 今年のテーマは「LIFE 我々はどう生きるか」とさせていただきました。テクノロジーの進歩、人口減少、少子高齢化、健康寿命の延伸等、時代の急速な変化により人々の価値観や生き方はどんどん変わっていく中で、誰もが多様な転換点や変化を経験します。それは視覚障害を抱える方々にとっても、支援者であっても例外ではなく、むしろ新たなキャリアや生活のあり方を模索する機会であるとも言えます。
 視覚障害リハビリテーションの役割は、単に困難を乗り越えるための支援に留まらず、人生の新たなステージへの道を切り開くものであると考えます。新しい時代を医療、教育、福祉、就労・生活環境、地域社会など、多様な分野が連携して「LIFE」を支え、「我々はどう生きるか」考えていくことが重要です。

 ライフのそれぞれの時期である乳幼児期から学童期、学童期から成人、壮年期から老齢期など人生の節目に起きる生活の変化とそれを支える制度的な枠組みが変わっていく時期があります。本大会でではこのようなライフのそれぞれの時期の移行期(トランジション過程)における必要な支援や問題点について視覚障害当事者・支援者それぞれの立場からにフォーカスして議論するシンポジウムや、人生を豊かにするための余暇、視覚障害者の家探し問題に関するシンポジウム等様々な企画を予定しております。

 視覚障害リハビリテーションに関わる方々が一堂に会し、それぞれの視点から活発な議論が行われることを期待しております。この大会を通じて、私たちが直面する課題への新たな解決策が生まれるとともに、多くの方々にとって前向きな変化へのインスピレーションとなることを願っております。

大会実行委員(氏名・所属)
 新井千賀子(杏林アイセンター)
 岡島喜謙(福井県立盲学校)
 金井正紀(公益財団法人日本盲導犬協会)
 金山佐保(社会福祉法人山梨ライトハウス青い鳥成人寮)
 島田延明(社会福祉法人 日本点字図書館)
 清水重人(社会福祉法人 日本点字図書館)
 白井夕子(公益社団法人東京都盲人福祉協会)
 高橋昌希(株式会社mitsuki)
 田中隆二郎(千葉県立千葉盲学校)
 中津大介(東京視覚障害者生活支援センター)
 服部玲奈(杏林アイセンター)
 藤縄泰彦(日本視覚障害者職能開発センター)
 南奈々(たかだ電動機 視覚障害者支援部「てんとうむし」)